助詞は、古典文法でも現在私たちが使っている日本語でも用いられている大切な文法なんだ。
この記事では、本文読解の手掛かりとなる接続助詞「で」と「その他の助詞」について説明していくよ。
- 「で」は打消接続
- その他の接続助詞は現在も使われている
「で」の用法をマスターしよう
「で」の用法は1つしかないけど、これが結構重要だからしっかり覚えておこうね!
① 打消接続 = ~ないで
「で」だけで打消しの意味を持っている。
【例】
親王、大殿籠らで、明かしたまうてけり
(親王はお休みにもならないで、夜をお明かしになってしまった)
その他の接続助詞を覚えよう!
その他の接続助詞は今でも使われているから、簡単にマスターできるよ。
① つつ 動作の反復・接続・同時 =~しては、~しながら
② ながら 逆接・同時・継続 =~ながら・~しながら・~のまま
③ て・して 単純な接続 =~て・~で
④ とも 逆接の仮定条件 =~しても
⑤ ど・ども 逆接の確定条件 =~けれども
どれも現代の日本語でもおなじみの接続助詞だ。しっかり確認しておこうね。
練習問題にチャレンジ
傍線部の接続助詞の用法を答えなさい。
(1)狩りはねんごろにもせで、酒を飲みつつ、大和歌にかかれりけり
(2)行き行きて、駿河の国にいたりぬ。
(3)野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。
まとめ
助詞の用法は理解できたかな?古文独特の言い回しになれることが大切だ。しっかりどんな用法をするのか覚えておこうね。
まとめ
《「で」の用法》
- 打消接続 = ~ないで
《その他の接続助詞》
- つつ 動作の反復・接続・同時 =~しては、~しながら
- ながら 逆接・同時・継続 =~ながら・~しながら・~のまま
- て・して 単純な接続 =~て・~で
- とも 逆接の仮定条件 =~しても
- ど・ども 逆接の確定条件 =~けれども