助詞は、古典文法でも現在私たちが使っている日本語でも用いられている大切な文法なんだ。
この記事では、本文読解の手掛かりとなる接続助詞「をにが」について説明していくよ。
- 3つの用法がある。
- 順接の場合と逆接の場合に注意
3つの用法を絶対覚えよう!
この「をにが」は文と文の接着剤の役割を持つ、「接続助詞」という種類だったね。
用法は3つあるんだけど、絶対この3つはマスターしなければならないよ!
本文読解において重要なキーワードになるからね。
① 単純な接続 =~すると、~したところ
前の文と後の文に特別なつながりなどはなく、ただ単に文同士をくっつけているだけ。
【例】
寄りて見るに、筒の中光りたり。
(近寄ってみると、筒の中が光っている。)
② 逆接 =~だが、
前の文と後ろの文が反対の内容を表しているときに用いる。
【例】
めでたくは書きて候ふが、難少々候ふ
(上手に書いてありますが、難少々候ふ。)
③ 原因・理由(順接) =~ので ※「が」にはこの用法はない
前の文が原因・理由となって後ろの文が結果を表しているときに用いる。
【例】
明日は物忌みなるを、門つよく鎖させよ。
(明日は物忌みなので、門をしっかり閉めさせなさい。)
「に」の判別が重要!
「に」は接続助詞以外に次の2つがある。
- 断定の助動詞「なり」の連用形「に」
- 格助詞「に」
これらと接続助詞「に」とを見分けられるか否かで、得点に大きく差がついてくるからしっかりマスターしようね!
① 連体形に接続+「、」がついていたら接続助詞「に」
接続助詞の下にはふつう「、」がつくよ。これが見分けるポイントとして有効だ。
② 体言(特に場所)に接続+「に」は格助詞「に」
格助詞は絶対に体言にのみ接続するんだ。特に場所を表す語句に「に」がくっついていたら、それは格助詞で間違いないよ。
練習問題にチャレンジ
傍線部の接続助詞の用法を答えなさい。
(1)昔より多くの白拍子ありしが、かかる舞はいまだ見ず。
(2)「はや舟のれ、日も暮れぬ」といふに、乗りて渡らんとす。
(3)涙のこぼるるに、目も見えず、物も言はれず
まとめ
助詞の用法は理解できたかな?古文独特の言い回しになれることが大切だ。しっかりどんな用法をするのか覚えておこうね。
- 単純な接続 =~すると、~したところ
- 逆接 =~だが、
- 原因・理由(順接) =~ので
《「に」の判別》
- 連体形に接続+「、」がついていたら接続助詞「に」
- 体言(特に場所)に接続+「に」は格助詞「に」