助動詞は古文読解のカギとなる重要な単元だ。
助動詞制すは古文を制す!しっかりポイントを押さえてマスターしようね。
この記事では助動詞「めり」「なり」の詳しい意味と本文読解のカギとなる判別方法について解説します。
- 「めり・なり」は推定の助動詞
- 「めり・なり」はラ変型に活用
- 「めり・なり」は終止形(ラ変型の活用語には連体形)に接続する。
めり・なりの活用の形を覚えよう!
2つともラ変型に活用するんだ。
古文読解では、様々な活用の形が問われるから、きちんと活用形をしっかり覚えておこうね。
めり・なりの接続を覚えよう!
どちらとも終止形(ラ変型の活用語には連体形)に接続するよ。
それぞれどの活用形に接続するのか、ごちゃごちゃにならないように区別して覚えておこうね。
めり・なりの文法上の意味をマスターしよう
「めり」「なり」は2つとも文法上の意味は「推定」を表します。
でもね、同じ推定の助動詞でも、少しニュアンスが異なるんだ。
「めり」は、「目に見えているものに対する推定」、「なり」は「聞こえる音・声に対する推定」という使われ方に違いがあるんだよ。
詳しく違いを説明しましょう。
「めり」の文法上の意味と注意点
① 推定=(見たところ)~ようだ、~にみえる
【例】
花奉るめり
(花をお供えしているようだ)
② 婉曲=~ようだ、~ように思われる
【例】
などは言ふめる
(などと言うようだ)
※「めり」は下に体言を引っ付けなくても「婉曲」になる!
「なり」の文法上の意味と注意点
① 伝聞=~そうだ、~という
【例】
男もすなる日記といふものを
(男がするという日記というものを)
② 推定=(聞いたところ)~ようだ
【例】
人まつ虫の声すなり
(人を待つという名の虫の声がするようだ)
※「耳関係の言葉」がくっついていたら、推定の助動詞「なり」だということを絶対に覚えておこうね!よくテストに出ます!
練習問題にチャレンジしよう
傍線部の助動詞の意味をそれぞれ答えよ。
(1)「もののあはれは秋こそまされ」と、人ごとに言ふめれど、
(2)また聞けば、侍従の大納言の御女なくなり給ひぬなり
まとめ
助動詞は慣れるまでは大変だけど、助動詞制すは古文を制すというほど大事なんだ!
「めり」「なり」の意味の違いや判別方法をしっかりマスターしようね。
- 「めり・なり」はラ変型に活用
- 「めり・なり」は終止形(ラ変型の活用語には連体形)に接続する。
- 「めり」は「推定」と「婉曲」の意味を持つ
- 「めり」は目に見えているものに対する推定
- 「めり」は下に体言を引っ付けなくても「婉曲」になる
- 「なり」は「伝聞」「推定」の助動詞
- 「なり」は聞こえる音・声に対する推定
- 「なり」は耳関係の言葉がついていると「推定」「伝聞」の助動詞である。