助動詞は古文読解のカギとなる重要な単元だ。
助動詞制すは古文を制す!しっかりポイントを押さえてマスターしようね。
この記事では助動詞「たし」「まほし」「ごとし」の詳しい意味と本文読解のカギとなる判別方法について解説します。
- 「たし・まほし」は希望の助動詞
- 「ごとし」は比況の助動詞
- 3つともは形容詞型に活用
- 「たし」は活用語の連用形に接続する。
- 「まほし」は活用語の未然形に接続する。
- 「ごとし」は体言や活用語の連体形接続する。
たし・まほし・ごとしの活用の形を覚えよう!
2つとも形容詞型に活用するんだ。
古文読解では、様々な活用の形が問われるから、きちんと活用形をしっかり覚えておこうね。
たし・まほし・ごとしの接続を覚えよう!
「たし」は活用語の連用形に、「まほし」は活用語の未然形に、「ごとし」は体言や活用語の連体形にそれぞれ接続するんだよ。
体言は、名詞や代名詞のことだったね。
それぞれどの活用形に接続するのか、ごちゃごちゃにならないように区別して覚えておこうね。
たし・まほしの文法上の意味をマスターしよう
「たし・まほし」は2つとも文法上の意味は「希望」を表します。意味はこれ一つだけだからしっかり覚えようね。
① 希望=~したい
【例】
家にありたき木は
(家に植えておきたい木は)
つづきの見まほしくおぼゆれど
(つづきが見たく思われるが)
ごとしの文法上の意味をマスターしよう
「ごとし」は文法上の意味は「比況」と「例示」と2つあります。
「ごとし」は現在でも使われているので、聞き覚えはあると思うよ。
慣れれば簡単だから、しっかり覚えようね。
① 比況=~のようだ
【例】
ただ春の夜の夢のごとし
(ちょうど春の夜の儚い夢のようだ)
② 例示=~のような、~など
【例】
和歌・管弦・往生要集ごときの妙物
(和歌管弦や往生要集のような書物)
※比況とはほかのものに例えている状況のことだよ。
※例示とは、体言を羅列するときに用いられるんだよ。
それさえ覚えておけばバッチリだね。
練習問題にチャレンジしよう
次の傍線部の助動詞の意味をそれぞれ答えよ。
(1)あるいはおのが行かまほしき所へ去ぬ。
(2)楊貴妃のごときは、あまり時めきすぎて
(3)あをによし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり
(4)悪所に落ちては死にたからず。
まとめ
助動詞は慣れるまでは大変だけど、助動詞制すは古文を制すというほど大事なんだ!
「たし・まほし・ごとし」の意味の違いをしっかりマスターしようね。
- 「たし・まほし」は希望の助動詞
- 「ごとし」は比況・例示の助動詞
- 3つともは形容詞型に活用
- 「たし」は活用語の連用形に接続する。
- 「まほし」は活用語の未然形に接続する。
- 「ごとし」は体言や活用語の連体形接続する。
- 比況とはほかのものに例えている状況
- 例示とは、体言を羅列するときに用いられる