助詞は、古典文法でも現在私たちが使っている日本語でも用いられている大切な文法なんだ。
この記事では、助詞のなかでも代表的な「より」と「から」について詳しく解説していくよ。
- 「より」は5つの用法がある。
- 「から」の用法は1つだけ
「より」の5つの用法と使われ方を覚えよう!
「より」は5つの用法があるんだけど、そのうち2つは現代でも使われている用法なんだ。
だから、3つ新しいことを覚えればいいんだよ。頑張って覚えよう!
① 動作の起点=~から →現代でも使われている用法
【例】
大津より浦戸をさして
(大津から浦戸をめざして)
② 経由=~を通って →よく出る!
【例】
前より行く水をば
(前を通っていく水を)
③ 方法・手段=~で
→どんなことをしたのか、使ったのかということを表すときにつかう。
※現代語では使われない用法だから注意!
【例】
徒歩よりまうでけり
(徒歩で参詣した)
④ 比較=~よりも →現代でも使われている用法
【例】
その人、かたちよりは心なむ
(その人は容貌よりも心のほうが)
⑤ 即時=~するやいなや
→「より」の上に「時」をつけてみて不自然じゃなければこの用法になる。
※現代語にはない用法。テストによく出る!
【例】
門引きるるより
(門に引き入れるやいなや)
「から」の1つの用法と使われ方を覚えよう!
「から」の用法は1つしかない。
しかも、使われ方は現代語と同じだからめちゃくちゃ簡単だよ。
① 動作の起点(場所・時)=~から
【例】
去年から山籠もりして
(去年から山籠もりしている)
練習問題にチャレンジしよう
傍線部の「より」の用法を答えよ。
(1)他夫の馬より行くに己夫徒歩よりゆけば
(2)その月は海より出でける
(3)名を聞くより、やがて面影おしはからるる心地するを
(4)東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人
まとめ
助詞の用法は理解できたかな?古文独特の言い回しになれることが大切だ。しっかりどんな用法をするのか覚えておこうね。
《よりの5つの用法》
- 動作の起点=~から →現代でも使われている用法
- 経由=~を通って →よくテストに出る!
- 方法・手段=~で→どんなことをしたのか、使ったのかということを表すときにつかう。※現代語では使われない用法だから注意!
- 比較=~よりも →現代でも使われている用法
- 即時=~するやいなや→「より」の上に「時」をつけてみて不自然じゃなければこの用法になる。※現代語にはない用法。テストによく出る!
《からの用法》
- ①動作の起点(場所・時)=~から