助詞は、古典文法でも現在私たちが使っている日本語でも用いられている大切な文法なんだ。
でも、なんかよくわからないよね。この記事では、助詞全体の考え方を解説するよ。
- 助詞…付属語で活用しないもの
- 自立語にくっついて、意味を添えたり繋げたりする働き
助詞って何?
助詞とは、付属語で活用をしないものなんだ。
主な働きは、ほかの語にくっついて、その語とほかの語の関係を表したり、その語に様々な意味を添えたりする単語のことだ。
助詞の種類を覚えよう。
助詞の種類は全部で6種類あるよ。ちょっと多いけどしっかり覚えておこうね。
① 格助詞…体言の下につき、その体言の位置づけをする
【例】
が・の・を・に・へ・と・より・から・にて・して
② 接続助詞…文と文を繋ぐ
【例】
で・つつ・ながら・して・て・と・を・に・が・ば・ど
③ 係助詞…動詞の上にあり、文末の形を変化させる
これは助動詞のところで何度か登場したね。
]助詞の中でも一番重要だからしっかりチェックしておこう。
【例】
ぞ・なむ・や・か・こそ
④ 副助詞…様々な語についてその語に意味を与えたり、下にある用言を修飾する
【例】
だに・すら・さへ・のみ・など・まで・し・ばかり
⑤ 終助詞…文末にあり、「詠嘆」「願望」(~だなあ。~したい)などを表す【例】
は・な・そ・か・かな・かし・なむ・ばや・がな
⑥ 間投助詞…語と語の間にあり、「感嘆」「呼びかけ」「整調」(リズムを整えること)などの意味を示す。俳句や短歌によく使われているよ。
【例】
や・を・よ
助詞の考え方はわかったかな?数は多いけど、しっかり役割を覚えたら簡単だね。
練習問題にチャレンジ
傍線部の助詞の種類を答えなさい。
(1)今アは昔、兵衛イの佐の定文といふ人ありけり。字をウば平中とエなむいひける。
(2)「さりけり、さりけり。物な言ひそ。」といはれけり。
(3)「あが君よ。」
まとめ
助詞の考え方は理解できたかな?古文独特の言い回しになれることが大切だ。しっかりどんな働きをするのか覚えておこうね。
- 助詞…付属語で活用しない。全部で6種類ある。
- 格助詞…体言の下につき、その体言の位置づけをする
- 接続助詞…文と文を繋ぐ
- 係助詞…動詞の上にあり、文末の形を変化させる
- 副助詞…様々な語についてその語に意味を与えたり、下にある用言を修飾する
- 終助詞…文末にあり、「詠嘆」「願望」などを表す
- 間投助詞…語と語の間にあり、「感嘆」「呼びかけ」「整調」(リズムを整えること)などの意味を示す。