助動詞は古文読解のカギとなる重要な単元だ。
助動詞制すは古文を制す!しっかりポイントを押さえてマスターしようね。
この記事では助動詞「ず」の詳しい意味と本文読解のカギとなる判別方法について解説します。
「ず」は文法上の意味が1つしかない&本文中でもよく使われる助動詞なので、しっかり覚えておきましょう。
- 打消の助動詞
- 未然形に接続する
- 特殊型に活用する
ずの活用の形を覚えよう!
「ず」は特殊型に活用するんだ。
古文読解では、様々な活用の形が問われるから、きちんと活用形をしっかり覚えておこうね。
ずの接続を覚えよう!
「ず」は未然形に接続する。
「ず」はこの接続の仕方が、ほかの助動詞と見分けるときのコツとなるからしっかり覚えておこうね。
ずの文法上の意味をマスターしよう
「ず」は文法上の意味は「打消」を表します。これ一つしかないからしっかり覚えておこうね。
① 打消=~ない、~ぬ
【例】
みな人知らず
(誰も知らない)
めちゃくちゃ簡単だね。あとは活用形をしっかり覚えたら大丈夫!
なんだけど、「ず」の連体形「ぬ」と已然形「ね」は完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」と命令形「ね」とよく似ていて紛らわしいんだ。
ここ!テストによく出るからね!
《見分け方》
① 接続の違いを見るべし
→ 打消「ず」は活用語の未然形に接続する。完了「ぬ」は活用語の連用形に接続する。
② 完了「ぬ」の「ぬ・ね」は文末に来る(後ろに。が付く)べし
→ 打消「ず」の「ぬ・ね」は連体形と已然形だから文末にはこない。だから、文末に「ぬ・ね」があるときは完了「ぬ」の終止形・命令形なんだ。
③ 疑問・反語・係り結びの形に注意せよ。
→ ②に当てはまらない例外がある。「ぞ・なむ・や・か」「いか~・など~」の文末は連体形になる。よって文末「ぬ」は打消になるから注意。「こそ~」の文末は已然形になる。だから文末「ね」は打消になるから注意!これは決まった言い方なんだよ。
練習問題にチャレンジしよう
次の文の中から打消の助動詞をすべて抜き出し活用形も答えなさい。
(1)ゆめゆめ忘れざれ。
(2)この川飛鳥川にはあらねば
(3)頼朝が首を見ざりつること安からね。
(4)ものは少しおぼゆれど、腰なむ動かれぬ。
まとめ
助動詞は慣れるまでは大変だけど、助動詞制すは古文を制すというほど大事なんだ!
「ず」は頻出の助動詞だよ。意味の違いや判別方法をしっかりマスターしようね。
- 打消の助動詞
- 未然形に接続する
- 特殊型に活用する
- 完了の助動詞「ぬ」の「ぬ・ね」との違いに注意。
- 見分け方 →①接続の違い ②完了「ぬ」の「ぬ・ね」は文末に来る ③疑問・反語・係り結びの形に注意