古典文法の基礎

【古典】品詞の見分け方をマスターしよう。

今回のテーマは「品詞の分類」だ。

古典文法でも嫌いな人が多いこの単元。

でも、ポイントを押さえれば、あとは問題を解いて慣れるだけだ!

  • 単語を3つの方法によって分類する
  • 10個の品詞の種類を覚える

単語を分類する方法

単語を分類する基準はズバリ3つある!

基準その① 自立語付属語かにわける!

自立語…単独で文節になることができる単語のこと。

必ず文節のはじめにある。

例:「丹波」「所」「あり」「いふ」

付属語…単独で文節になることができない単語のこと。

必ず自立語の後にくっついている単語。

例:「に」「と」

基準その② 活用するかしないかでわける!

活用する語=あとの単語に続くときや、言い切りの形になったりして語形が変化すること。自立語にも付属語にもある。

活用しない語=「山」「川」「出雲」などの自立語や「に」「と」のような付属語のように、それ以上形が変わらないもの。自立語にも付属語にもある。

基準その③ 文節の種類でわける!

文節の種類って覚えているかな?全部で5つあったよね。

この単語を含んでいる文節が、どの種類になるのかで分けよう。

【古典文法】文・文節・単語の違いを学ぼう!私たちが普段使っている言葉には文・文節・単語という種類に分けることができる。 これは古典の文章でも同じなんだ。 この記事では...

品詞の分類表

品詞の分類とは、単語を文法上の使われ方によって分類したものだ。

その種類は10種類あるよ!ちょっと多いけど、下の品詞分類表をよく覚えようね。

練習問題にチャレンジしよう

ここまでのポイントの整理はできたかな?いよいよ練習問題にチャレンジだ!

(1)次の文を単語に分けて自立語と付属語に分類せよ。

奥山にねこまたといふものありて

(2)次の特徴を持っている品詞名を答えなさい。

  1. 用言を修飾する単語
  2. 言い切りの形が「なり」「たり」で終わる単語
  3. 言い切りの語尾が「し」で終わる単語

(3)「動詞」と関連あるものを、次の中からすべて選び記号で答えよ。

ア:自立語

イ:付属語

ウ:活用する

エ:活用しない

オ:言い切りがU段で終わる

カ:単独で主語になることができる

キ:単独で述語になることができる

解答はこちら

答え

(1)奥山/に/ねこまた/と/いふ/もの/あり/て

自立語…奥山・ねこまた・いふ・もの・あり

付属語…に・と・て

(2)①副詞 ②形容動詞 ③形容詞

(3)ア ウ オ キ

 

まとめ

まとめ
  • 単語を3つの方法によって分類する

①自立語か付属語にわける

②活用するかしないかでわける

③文節の種類で分ける

  • 10個の品詞の種類を覚える

①動詞 ②形容詞 ③形容動詞 ④名詞 ⑤副詞 ⑥連体詞 ⑦接続詞 ⑧感動詞 ⑨助動詞 ⑩助詞