この記事では、「連体詞」「接続詞」「感動詞」についてお話します。
この単元は、そんなに難しくなくて、現代文の国文法とあまり変わらないよ!
古文っぽい言い回しになれたら、使い方は簡単だ。しっかりマスターしようね。
- 連体詞=自立語で活用がない。体言だけを修飾する。
- 接続語=自立語で活用がなく、文と文などを接続するもの。
- 感動詞=自立語で活用がなく、ほかの文節とはつながりがなく独立しているもの。
連体詞って何?
連体詞とは、自立語で活用がない単語だ。
体言だけを修飾するんだけど、体言って覚えているかな。
体言とは、名詞のことだったね。
連体詞自体は語数が少ないんだ。主なものは覚えるようにしよう。
《例》
かかる所→かかる=連体詞+所=名詞
あらゆる人→あらゆる=連体詞+人=名詞
接続語って何?
接続語とは自立語で活用がなく、文と文、文節と文節、単語と単語をつなげる役割があるんだよ。
接続の仕方によって次の7つに分類されるよ。
順接
原因や理由などを示している前の文の結果・結論として後の文がくるときに用いられる接続詞。
《例》さらば(それなら)
逆接
前の文章とは反対の意味の文章が続くときに用いられる接続詞
《例》されども(でも)
並列
前の文と後の文が対等な関係のときに用いる接続詞
《例》ならびに(および)
添加
前の文章をさらに詳しく付け足すときに用いられる接続詞
《例》しかも(しかも)
選択
前の文章と後の文章をどちらかを選ぶときに用いられる接続詞
《例》あるは(あるいは)
補足
後ろの文章が前の文章を詳しく補うときに用いる接続詞
《例》ただし(ただし)
転換
前の文章の内容を変えるときに用いられる接続詞
《例》さて(ところで)
どの接続詞も使い方は現代文と同じだよ。
文章読解は接続詞が重要だから、古文で使われる接続詞をしっかり覚えておこうね。
感動詞って何?
感動詞とは自立語で活用がなく、ほかの文節とは独立して用いられている単語だ。
次の3つの種類に分けられるよ。
感動=自分の感情を表現するとき 《例》あな(ああ)
呼びかけ=相手を呼ぶとき 《例》いざ(さあ)
応答=返事をするとき 《例》いな(いいえ)
使い方は現代文と同じだ。これも、古文単語をしっかり覚えておこうね。
練習問題にチャレンジしよう!
次の文から連体詞・接続詞・感動詞を抜き出しなさい。
(1)いざ給へ、出雲拝みに。
(2)それいはゆるこの頃の西の宮なり。
(3)和歌一つづつつかうまつれ。さらば許さむ。
まとめ
連体詞・接続詞・感動詞について理解できたかな?
この3つは現代文でもおなじみのところだから、覚えやすいね。
しっかり整理しておきましょう。
- 連体詞=自立語で活用がない。体言(=名詞・代名詞)だけを修飾する。
- 連体詞は語数が少ない。
- 接続詞=自立語で活用がなく、文と文などを接続するもの。
- 接続詞には「順接」「逆接」「並列」「添加」「補足」「転換」の7種類がある。
- 感動詞=自立語で活用がなく、ほかの文節とはつながりがなく独立しているもの。
- 感動詞には「感動」「よびかけ」「応答」の3種類がある。