自立語

【古典】動詞の活用形の種類と見分け方をマスターしよう!

今回のテーマは動詞の活用形についてです。

同じ動詞でも、様々な活用形があるので、その種類をしっかり理解しようね。

この単元はテストでもよく出題される範囲なんだ。しっかりポイントを整理して得点につなげよう。

  • 規則変化する動詞の活用種類を覚える
  • 不規則変化する動詞の活用種類を覚える。

動詞とは

まず、動詞とは何かおさらいしておこうね。

動詞=言い切りの形がU段で終わる品詞だ。

人や物の動作を表している言葉だよ。

規則変化の活用ってなに?

活用形は全部で6つあったのを覚えているかな?

未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の6つだ。

 

そして、この活用形に動詞すべてが同じパターンで活用していくわけではなく、9種類の活用パターンがある。

これを「活用の種類」といいます。

そのうち、規則正しく活用していくパターンのものを規則変化動詞というんだ。

 

この活用を一発で見分ける方法は「ズ判別法」という。

動詞に「ズ」をつけていき、ズの上の音をチェックするんだ。

規則変化の活用の種類は次の5つだよ。

四段活用=ア・イ・ウ・エの段に活用する

四段活用の動詞は量が多い。

動詞の下に「ズ」をつけて「ア段」になればよい。

上二段活用=「イ」の段に活用する。

動詞の下に「ズ」をつけて「イ」の段になればよい。

下二段活用=「エ」の段に活用する。

動詞の下に「ズ」をつけて「エ」の段に活用する。

上一段活用=活用語尾が「イ」段になる。

活用語尾が「イ」段のみで活用するもの。

ごくわずかしかなく、代表の動詞を覚えておこう。

代表的なものは「着る」「見る」「居る」

下一段活用=活用語尾が「エ」段になる。

活用語尾が「エ」段のみで活用するもの。

「蹴る」の一語のみとなります。

不規則変化の活用ってなに?

上記の規則パターンに当てはまらず、規則的に変化しない活用をする動詞のことだ。

これを「不規則変化動詞」といいます。

次の4つの種類があるよ。当てはまる動詞がすくないから絶対覚えようね!

カ行変格活用

活用語尾が「カ行」に限られているもの。

「来」のみ!

サ行変格活用

活用語尾が「サ行」に限られているもの。

「為」「おはす」の2つのみ!

ナ行変格活用

活用語尾が「ナ行」に限られているもの。

「住ぬ」死ぬ」だけ!

ラ行変格活用

活用語尾が「ラ行」に限られているもの。

「あり」「居り」「侍り」「いまそかり」の4つのみ!

練習問題にチャレンジしよう

1.次の傍線部の活用の種類を答えなさい。

高き、いやしき、人の住まひは、世々を ア 経て 尽きせものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔 ウ あり し家はまれなり。

 

2.次の動詞の活用の種類を答えなさい。

ア 蹴る  イ 住ぬ  ウ  着る

解答はこちら

答え

1.ア:下二段  イ:サ変変格  ウ:ラ変

2.ア:下一段  イ:ナ行変格  ウ:上一段活用

まとめ

この単元は古典文法の中でもとても重要だ。

何回も活用を声に出して音読してみて。リズムで覚えてしまおう。

まとめ
  • 規則変化の活用の種類=四段・上二段・下二段・上一段・下一段
  • 四段・上二段・下二段=ズをつけて判別しよう
  • 不規則変化の活用の種類=カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格
  • カ行変格=「来」のみ
  • サ行変格=「為」「おはす」のみ
  • ナ行変格=「住ぬ」「死ぬ」のみ
  • ラ行変格=「あり」「居り」「侍り」「いまそかり」の4つのみ